ふしぎなこの地下の器械室

 ふしぎなこの地下の器械室に足をふみ入れた僕は、おどろきとめずらしさに、ぼんやりとつっ立っていた。

「おい本間君。早くこっちへ来たまえ」
 僕をこの部屋へ連れこんだ辻ヶ谷君は、そういって一台の背の高い円柱形の器械の前から手まねきした。
 その前へ行ってみると「タイム・マシーン第四号」と真鍮の名札が上にうってあり、その名札の下には、計器が五つばかりと、そして白い大きな時計の指針のようなものが並んでついていた。
 辻ヶ谷君は、その器械の横についている小さい汽船の舵輪のようなものにとりついて両手を器用にうごかし、からんからんと輪をまわした。すると器械の壁が、計器の下のところで引戸のように横にうごくと、そこに人の入れるほどの穴があいた。
「本間君。その中へ君は入るんだよ」
「えっ、この中へ……」

 

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