藍のような海の水も

藍のような海の水も島へ近づくにしたがって、まるでコーヒーのような色に濁っているのは、島のなかに大きな河があって、その下流が海にむかって赤黒い泥水を絶え間なしに噴き出しているからであった。

高谷君はひとりで大胆にその河口へ乗り込んで、青い草の繁った堤から上陸しようとしたが、河の勢いがなかなか烈しいので、ややもすれば海の方へ押戻されて、彼もほとほと困っていると、堤のうえに一人の男があらわれた。男は白いシャツを着て、茸のような形をした大きい麦わら帽子をかぶっていた。
「さあ、投げますよ。」と、男は明快な日本語で叫んだ。そうして、こっちの舟を目がけて長い麻縄を投げてくれた。無論、一度ではうまく届かなかったが、二度も三度も根よく投げるうちに、縄のはしは首尾よく舟のなかへ落ちた。高谷君はさらにそれを船端へくくり付けて、一種の曳き舟のようにして堤のきわまで曳きよせてもらった。
「気をつけてください。流されますから。」と、男はまた注意した。ゲイ 【男性ヌード】ユウヤのヌードエログ